低年齢のうちから「1番」や「勝ち」に強いこだわりをもつ子がいます。
もちろん悪いことではありませんが、自分の子どもが1番に執着しすぎていたら不安になりますよね。
わたしの子育てのせい?
将来トラブルにならない?
どういう対応をしてあげたらいい?
それが癇癪や八つ当たりに発展するとしんどいことも。
我が家の長女も3歳のときに1番にこだわりを見せるようになりました。
1番じゃないといやだ!
親がしてあげられることを一緒に見つけていきましょう!
この記事では、我が家の体験談と実際に娘の考え方が変化した事例を紹介しながら、
- 1番になりたい子どもの要因
- 子どもの気質の捉え方
- 親ができる具体的な言葉かけ対応
をまとめています。
記事を読むと、1番になりたい子どもが愛おしくなりますよ
1番になりたいと勝ちにこだわる子どもの原因
子どもが1番にこだわるようになった原因はなんでしょうか。
原因は主に3パターン考えられます。
- 周囲の環境
- 子どもの気質
- ①と②の複合
ひとつずつ解説しますね
周囲の環境が影響する場合
1番になったことで何か強烈な成功体験を持っていると、1番に強いこだわりを見せるようになります。
ここは「なんで1番がいいの?」と子どもに聞いてみると、教えてくれるかもしれません。
我が家の4歳娘は、とっても素直な意見を教えてくれました。
1番すごいねって言われたいんだよ!
どうやら、1番になってすごいと賞賛された経験があるみたいですね。笑
わたしは子育てコーチの資格を持っていますが、コーチングにこんな考え方があります。
上の図は、承認のピラミッドです。
承認には3種類あり、ピラミッド構造になっています。
- Having…結果承認(1番すごいね!)
- Doing…行動承認(がんばったね!)
- Being…存在承認(ありのままでいいよ)
子どもを認めて受け入れるとき、家庭ではとくに安心のベースとなるBeing(存在承認)を意識して関わることが大切です。
- 大好きだと伝える
- ありがとうと伝える
- スキンシップをとる
- 目を見て話を聞く
子どもを存在承認するための働きかけはまだまだほかにもたくさんありますが、大切なのは「ありのままでいい」というメッセージを伝えることです。
そうすることで、子どもは自分の良い面も悪い面も受け入れてもらえるという安心感をもつことができます。
反対に結果ばかりを承認してしまうと、「結果を残さなければ価値がない」という思い込みが子どもの潜在意識にできてしまいます。
まさに「1番がいい!」は結果を意識していますね。
わたしは存在承認の大切さを学んでから、子どもには、
ありのままのあなたがすてき。大好きだよ
と毎日言いつづけてきました。
ところが、娘は3歳すぎたころから「1番がいいの!1番じゃないといやなの」と口にするようになりました。笑
あ、あれ??
この場合、次の要因が考えられます。
子どもの気質が影響する場合
低年齢の場合、ほとんどが子どもの気質によるものですね。
子どもに1番を強いてしまったのでは?
と悩む方もいるかもしれませんが…
安心してください。ほとんどが気質です。
1歳からとことん「1番じゃなくてもすてき。ありのままでいい」と言いつづけたわたしが断言します!笑
そう思ったらママの心も軽くなるかな?
1番になりたいと勝ちにこだわる子どもは良い?悪い?
どんな気質にも良い面と悪い面があります。
具体的には1番にこだわることでこんなマイナス面があります。
- 競争心が強く癇癪に発展することがある
- どんなことも勝負ごとにして勝とうとする
- 人の意見を受け入れづらい
こういったことで、
将来トラブルに発展するのでは…
負けたときに劣等感を持ちやすいのでは…
と、子どもの将来を案ずるあまり不安になる方もいるのではないでしょうか。
でも1番にこだわるってこんなにすてきなことなんですよ!
- 向上心が強く負けず嫌いなので目標のために努力できる
- リーダーシップを発揮しやすい
- 自分の意思を持っている
子どものプラス面を見よう!
意識の焦点化を知っていますか?
意識(つまり脳)は、同時に2つ以上のことを捉えるのが苦手です。
たとえば、上のリンゴの写真の欠けた部分ばかり見ていると、このリンゴのおいしそうな部分には目がいかないのです。
だからこそ、意識して子どもの良い面に目を向けたいです!
×1番にこだわる➡〇向上心がある
×こだわりが強い➡〇自分の意思がある
×曲げない➡芯がある
長女も、自分の意思をしっかり持っていて、自分のやりたいことをハッキリと主張できます。
すばらしいことだと思います
効果のあった言葉かけと娘の変化
長女には「1番じゃないあなたも好きだよ」ということを日頃伝えていましたが、
あんまり心に響いてないな~と思っていたある日。
長女に「どうして白雪姫は毒リンゴを食べさせられたの?」と質問されました。
わたしはこんなふうに伝えました。
王妃様は、白雪姫がいなくなれば自分が美しさで1番になれると思ったんじゃないかな。
でもそんなことしなくても、王妃様もキレイなのにね。
1番じゃなくても、みんながみんな、素敵なのにね。
すると、なんと長女がこんなことを言ってくれたのです!
そっか~。ミュウは1番が好きだけど、
2番でも3番でも4番でもいい気がしてきた
これはとんでもない変化です!!
1番が好きだけど、それ以外でもいい。
なんて素敵な考え方なのでしょう!
やっぱり、伝えつづけていくことが大切なんだと改めて実感しました。
1番になりたいと勝ちにこだわる子どもへの言葉かけ対応事例集
「1番になりたい!」勝ちにこだわる子どもにかける言葉を3種類、紹介します。
- 1番にこだわることはそのまま認める
- 1番以外もすばらしいと伝える
- 人と比べない
1番にこだわることはそのまま認める
- 「そうか、1番がいいと思ったんだね」
- 「1番になるのが好きなんだね」
1番にこだわる気質は、何物にも代えられないその子のステキな個性です。
まずは、ただありのままに認めて受け入れる。
そんな言葉かけをしたいです。
子どもも「感情を否定された!」と思わず、親に受け入れてもらえた感覚を得ることができます。
1番以外から見る景色もすばらしいことを伝える
- 「ありのままのあなたが大好きだよ」
- 「みんなそれぞれ得意なことが違うんだよ」
1番にこだわるあまり、子どもが「1番以外は価値がない!」と思い込んでしまったら悲しいですよね。
それとなく、1番以外の場所から見る景色もすばらしいことを伝えます。
人と比べない
人と比べて褒めたり叱ったりするのは絶対に避けたいです。
- 「〇〇ができるようになったんだね!」
子育てコーチングでは横で褒めずに縦で褒めるという言葉があります。
つまり、人と比べて褒めるのではなく過去と現在(成長)を比べて褒めるという考え方です。
「お兄ちゃんより上手だね・下手だね」のような人と比べる言葉を置き換えましょう。
1番になりたいと勝ちにこだわる子どもの選択を信じてみよう
子どもに声かけなどの働きかけをしたら、あとは子どもを信じて任せようと思います。
どんな人生を選択していくかは子ども次第。
たとえ1番にこだわるあまり友だちとトラブルになってしまっても、それはそれでいい!
どんな人生を選んでも、ドンと構えて見守ってあげられる親になりたいですね
子どもはそこから学ぶことがあるはずです。
これはわたしもなかなか難しいところなので偉そうなことは言えませんが…。
子どもを親の思う通りに変化することを過剰に期待せず、信じて見守る!
それができたら子育ては最高だと思います。
ぜひ一緒に子育てしていきましょう♡
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